作品との驚きの出会い
先日ふと寄った喫茶店で、なつかしい出会いがありました。
カウンターにお菓子をいれた瓶が2つ並んでおり、持ち手がどこかで見たような…
なんと、私の作品でした。持ち手の木がとても良い色合いになっており、大切に使っていただいている様子が窺えて、とてもうれしく思いました。コーヒーも格別おいしく感じました。
先日ふと寄った喫茶店で、なつかしい出会いがありました。
カウンターにお菓子をいれた瓶が2つ並んでおり、持ち手がどこかで見たような…
なんと、私の作品でした。持ち手の木がとても良い色合いになっており、大切に使っていただいている様子が窺えて、とてもうれしく思いました。コーヒーも格別おいしく感じました。
富山大学芸術文化学部での打ち合わせの次の日、校長がわが工房を訪問されました。
カペラガーデン校は、代表の1990-91年の研修留学先でもあり、その後も講演や企画に招かれたり、わが工房に学生を受け入れたりと親密な付き合いが続いています。新しい校長とは今回はじめてお会いしましたが、とてもチャーミングで頼もしい先生でした。カペラとよく似た学科を持つ立山町の職藝学院にお連れしたり、八尾の和紙文庫にお連れしたりして濃密な1日でした。
カペラガーデンの木工を勉強している学生が工房を訪問しました。
私の制作様子や工房を動画撮影したいとのことで、いろいろ説明しながら紹介しました。
普段は動画や写真投稿は断っていますが、内容を確認したうえで了解しました。
ショート動画とのことでしたが、結局長い動画の配信になったようです。
私はこれまで鉋の調整に金槌を使ってきました。微妙な刃の出し入れのためですが、ある時、丹精込めて作る鍛冶屋さんの姿勢を実際に見て、多くの職人さんが言う、金槌でなく木槌を使って鉋の刃を傷めないようにするものだという主張もよく分かりました。
ある大工さんに、金槌で叩いて鉋刃の頭を潰すような奴には、美しい仕事はできないと言われましたが、これには疑問が残りました。長い間金槌で叩かれて変形した姿は、使い手が残した試行錯誤の痕跡で、私には美しいと思えるからです。道具を見れば仕事の技量が分かると言いますが、変形のない鉋刃が美しくて、使い込んで変形したものが醜く、さらにそれをもって仕事の内容を類推するのは偏狭だと思います。美しさは多様だからです。
そんなことを思いながらも、年末年始にかけてオリジナルの木槌を作ってみました。樹種は密度の高い重いものを使い、打撃面は曲面にして、もう一方は裏金を叩く人のために角の立った平面にしました。柄は軽い材料を使って薄く細く削って打撃力が伝わりやすくなることを考えました。こうして、10種ほどの堅い木を選び、槌の形や持ち手の長さを考え、大小25本の木槌ができました。
BY HANDギャラリーと東京の井上刃物店に置い ていただいております。
新しいスタッフをご紹介します。本日お披露目です。
2023年12月に出会いがあり、
先代のら(1代目)の名前を引き継いで「小松のら」となりました。
人が大好き営業向き 期待の新人です。
元旦の能登半島地震では、私たちの工房も大きく揺れ、いくつかの作品が落下したり壊れたりしました。それでも修復部分が作品の新たな面白さになると前向きに考えています。ご心配ありがとうございました。
能登地方、氷見市などで甚大な被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
2023年夏の終わり、道路側に傾き始めた桜の木をまっすぐに戻す際に思い切って剪定しました。この木はこの地に来てまもなくいただいた苗木から育てた桜です。思い出とともに大きくなり、今回剪定した桜の枝でスプーンを制作しました。
枝木から完成までは、少し削っては、その削り屑で乾燥を防ぎながら、じっくり時間をかけて制作しています。最後に道具も載せました。
11月初旬から始まった東北工芸の旅は、鶴岡の森重八商店から始まりました。このお店には以前にも一度来たことがあり、古くて面白い雑貨がたくさんありましたが、今回は少し整理されていました。 しかし、東北の背負子(バンドリ)を入手することができました。 それは本当に美しいです。
次に与板へ刃物を買いに行きましたが、開いているお店がありませんでした。 前回来た時もシャッター街でしたが、道の駅で良いのこぎりを見つけました。 今回は道の駅は閉店でした。
その後、爪とぎのヤスリを作っていただいた燕市の吉田ヤスリ店にお邪魔して、いろいろお話を伺いました。工場でデモンストレーションまでしていただきありがとうございました。 今後もよろしくお願いいたします。
翌日は、東北ものづくりの旅(1)で紹介したように、大館でスウェーデン人の先生たちと曲げわっぱを作りました。
翌日は盛岡へ向かい、そこで別れ、工芸店や美術館、宮沢賢治ゆかりの光原社などを巡り、ゆっくりとした時間を過ごしました。
翌日は待ちに待った遠野へ旅立ちました。 まさに遠野物語の里の山並みと家並みが、今にもなにか出てきそうな雰囲気でした。 物語館では語り部の話が面白く、続いて資料館や伝承館を巡り、大工通りで古い大工道具を探しましたが道具屋は今はありませんでした。日本中が残念です。 遠野はジンギスカンも有名と聞いていたので、ランチはジンギスカンを食べて満足しました。 その後、遠野から奥州へ下り、鋳物会社「及源」で鉄器を見て、一関で一泊しました。
時間が許せば中尊寺なども見たかったのですが、すぐに新潟まで戻って博物館を見て、翌日糸魚川へ向かいました。
糸魚川市では「削ろう会」が開催されていると知りました。 私のYouTubeチャンネルによくいただくコメントの中で、削ろう会の話題が出てきます。 今までコンペには全く興味がなかったのですが、行ってみるとコンペだけでなく、全国から砥石店や刃物店が集まっていて、その中には与板からも3店が出店していました。 思いのほか楽しく、刺激を受けました。
2023年は東北への旅で終わりますが、コロナ禍も終息したので、徐々に各地へ工芸の旅を広げていきたいと思っています。
リンショーピン大学カールマルムステン校の学部長と長年の友人である木工の教員Leifが大学協定締結のため秋田市に来日ました。私たちもちょうど東北の工芸を巡る旅にでかける予定があり、待ち合わせて一緒に大館へ曲げわっぱ体験に向かいました。
今回体験したのは、大館工芸社というところですが、大館ではいろいろな曲げわっぱの工房があり、それぞれ体験ができるようになっています。10年ほど前私たちは一度訪れており、お弁当箱を作りました。その際に天然の秋田杉はもう伐採できないのでこれが最後だよととてもきれいな杉板を使わせてもらったことがなつかしいです。
今回は、体験の後、展示会館やほかの工房めぐりもしました。夕食はお約束のきりたんぼ鍋。翌日は盛岡まで行き、彼らは新幹線で東京へ、私たちは盛岡市や遠野市などいろいろめぐってきました。このことは、第2弾ニュースで。
最後に修了証書もいただきました。
次の日は盛岡へ(途中のドライブイン、岩手山を背景に)
「彷徨する二人の旅」 互いに舵を切る二人の旅は洋上に留まって進まない。
同じ舟に乗りながら、行先の異なる二人。相手の舵を勝手に切ろうと画策します。
(坂の町アート八尾2021で新作発表しました)