東北工芸の旅(2)
11月初旬から始まった東北工芸の旅は、鶴岡の森重八商店から始まりました。このお店には以前にも一度来たことがあり、古くて面白い雑貨がたくさんありましたが、今回は少し整理されていました。 しかし、東北の背負子(バンドリ)を入手することができました。 それは本当に美しいです。
次に与板へ刃物を買いに行きましたが、開いているお店がありませんでした。 前回来た時もシャッター街でしたが、道の駅で良いのこぎりを見つけました。 今回は道の駅は閉店でした。
その後、爪とぎのヤスリを作っていただいた燕市の吉田ヤスリ店にお邪魔して、いろいろお話を伺いました。工場でデモンストレーションまでしていただきありがとうございました。 今後もよろしくお願いいたします。
翌日は、東北ものづくりの旅(1)で紹介したように、大館でスウェーデン人の先生たちと曲げわっぱを作りました。
翌日は盛岡へ向かい、そこで別れ、工芸店や美術館、宮沢賢治ゆかりの光原社などを巡り、ゆっくりとした時間を過ごしました。
翌日は待ちに待った遠野へ旅立ちました。 まさに遠野物語の里の山並みと家並みが、今にもなにか出てきそうな雰囲気でした。 物語館では語り部の話が面白く、続いて資料館や伝承館を巡り、大工通りで古い大工道具を探しましたが道具屋は今はありませんでした。日本中が残念です。 遠野はジンギスカンも有名と聞いていたので、ランチはジンギスカンを食べて満足しました。 その後、遠野から奥州へ下り、鋳物会社「及源」で鉄器を見て、一関で一泊しました。
時間が許せば中尊寺なども見たかったのですが、すぐに新潟まで戻って博物館を見て、翌日糸魚川へ向かいました。
糸魚川市では「削ろう会」が開催されていると知りました。 私のYouTubeチャンネルによくいただくコメントの中で、削ろう会の話題が出てきます。 今までコンペには全く興味がなかったのですが、行ってみるとコンペだけでなく、全国から砥石店や刃物店が集まっていて、その中には与板からも3店が出店していました。 思いのほか楽しく、刺激を受けました。
2023年は東北への旅で終わりますが、コロナ禍も終息したので、徐々に各地へ工芸の旅を広げていきたいと思っています。